事務指定講習 ~前半戦・通信指導過程~

2年間の実務要件の代わりになる事務指定講習。

実際にどんなことをするのか。
令和3年度に受講した私の経験を書いていきます。

通信指導過程講習の内容

事務指定講習は通信指導課程と面接指導課程に分かれます。
今回記事にするのは、前半の通信指導過程です。

通信指導過程概要

期間:2/1~5/31までの4ヶ月間

内容:適用編、給付編の2章構成で全26事例 合計60枚
   実務で実際に使う申請様式を作成

目安:3/10 レポート第1回(21枚)の提出目安
   4/10 レポート第2回(20枚)の提出目安
   5/10 レポート第3回(19枚)の提出目安

これは「期限」でなく、あくまで「目安」です。
5/31までに全て提出すればOKなのです。

例えば、全60枚を2月に出して終わらせてもOKですし、5月にまとめと全60枚送ってもOKという超絶フリースタイル。

適用編

時は令和2年5月。
新型感染症が猛威を振るう中で起業した新進気鋭の企業。

青木ガラス工房株式会社

緊急事態宣言が発令され経済状況が冷え切る逆境の中でも成長を続ける。
事務所の拡張移転、社員の昇給、社長は新宿のタワマンに引越し、さらには新規出店。

隆盛を極めるこの頃にはもう全受講生は青木ガラス工房の社長名や住所を書きすぎて覚えるレベルに達し、「書くのめんどくせーから事務所印ほしいわ」と思い始める。

そんな中、緑川社員の退職に端を発する不穏な空気。
誰も予測できない物語の最後に、全受講生が涙する。

適用編 最終課題
青木ガラス工房倒産による必要な手続きをせよ。

給付編

 創業40年を迎える地元密着のパン製造会社。

株式会社ブラッスリーヤマムラ

木村社員の出産に伴うに必要な手続きまでは幸せな展開ですが、これ以降、呪われたように急に事故が多発する。

  • くも膜下出血で倒れる社員
  • 休日に事故にあう社員、しかも、高額療養費に該当する大手術
  • 保険証発効前に病院に行く社員
  • 人工透析(特定疾病)を行う社員
  • オーブンで火傷する社員
  • ファイルを落として左足小指を痛める社員
  • 急性心不全で亡くなる社員

呪われたようにも感じるし、なんかブラック臭も漂うけど、
ただひたすらに必要な手続きをすることで、社労士として大切な心構えを知れる気がする。

それが給付編です。

実際にかかった時間

私のようなだらしない人間がいつやってもいい課題を目安通りにやるはずもなく4月中旬までフル放置。
からの4月下旬から5月中旬までに終わらせて60枚まとめて送付するという添削者に絶対に嫌われるやつでした。

これ見てる方でこれから事務指定講習受けられる方へ。
添削者さんのためにも目安守りましょうね!

時間は1日1~2時間を2週間やれば、それぞれの章が終わります。
つまり1日1~2時間を4週間やれば、1ヶ月で終わります。
社労士試験の勉強した人ならこんなの余裕ですよね。

正直なところ、この過程になんで4ヶ月も充てられてるのかが理解できません。
「この期間短くしてもっと早く開業できるようにすべきだ!」って言ってる人がいましたが、それは私ではありません。

実際にやってみて

私のような本当に完全未経験の素人には非常に勉強になりました。
健保・厚年の様式は書きやすいですが、労災系の様式はなんか嫌いです。

実務経験者には少し物足りないんではないでしょうか。

あとは、思った以上に受験で得た知識を使います
受験勉強の内容は全く無駄じゃなかった、と感じることは多かったです。

最後に、これはあまり当てはまる人いないと思うんですが、私は受験勉強をすべてデバイス(スマホ・タブレット・PC)のWebベースでやっていたので、いかにもテキストって感じになんか拒否反応がありました。

実務はそうはいかないんでしょうけど、できれば実務になっても紙ベースは極力減らしたいな、と思います。

まとめ

適用編、給付編ともに非常に勉強になりました。

でも、絶対に4ヶ月もいらんよね。

おっと、誰かが来たようですので、今日はこの辺で。
それでは。